<< 前へ | 次へ >>
2 水道料金のしくみ >> 料金についての考え方
 水道事業は、水道利用者の皆様がお支払いいただいた水道料金で支えられています。
 ここでは、皆様にお支払いいただいている水道料金がどのようにして決まるのかを順を追ってご説明させていただきます。

水道事業とは
 水道事業は、「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与すること」を目的とする地方公営企業であり、その経営にあたっては、「常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならない」という基本原則が法に示されています。
 この経済性と公共の福祉の増進という二つの要請を事業運営のなかでいかに満足していくかが非常に重要な課題となります。
 水という生きるためになくてはならない、そして代替のきかないものを安定的にお届けすることと、企業の経済性を発揮して効率的な経営を追求することの両立を図らなければなりません。

「独立採算制の原則」と「経費の負担の原則」
 経済性の発揮をうながす仕組みのひとつとして、法では、企業運営に要する経費は「当該地方公営企業の経営に伴う収入をもって充てなければならない」とされています。これは税金によらず、水道料金などによって経費をまかなう「独立採算制の原則」をいうものです。
 民間企業は、一般的に商品やサービスを販売して収入を得ます。赤字が続くと経営が苦しくなり倒産ということがありますので、収入を増やし、余計な支出を減らし、利益確保のために努力します。
 地方公営企業である水道事業は利益の確保が目的ではありませんが、商品である水道水の料金で必要な経費をまかなわなければなりません。経営に困っても簡単に税金で穴うめできない仕組みですので、同じように企業努力が必要なのです。
 一方、「経費の負担の原則」ということで、企業運営に必要な経費のうち「その性格上当該地方公営企業の経営に伴う収入をもって充てることが適当でない経費」については、税金(市一般会計の負担金)でまかなうこととなっています。
 例えば、消火栓の設置及び維持にかかる費用が、これにあたります。配水管には一定の間隔で消火栓が設置されていますが、これは消火活動を行うための設備ですので、その費用まで水道料金などでまかなうことは、適当ではないという考え方です。
 ただし、「独立採算制の原則」と「経費の負担の原則」にも例外があり、災害復旧その他特別の理由がある場合には、一般会計(税金等)が公営企業に対して補助することができるとされています。現在、明石市水道事業では、ひとり暮らし高齢者への水道料金の減免措置分などについて補助を受けています。
 なお、水道事業の収入に占める市一般会計からの負担金・補助の割合は以下のようになっています。(より詳しい収入の内訳は「決算・予算の内容」をご覧ください。)


水道事業収入のうち市一般会計からの負担金・補助の割合(令和元年度決算値)






料金の公正妥当性
 また、料金について法は、「公正妥当なものでなければならず、かつ、能率的な経営の下における適正な原価を基礎とし、地方公営企業の健全な運営を確保することができるものでなければならない」としています。
 水道事業は独立採算制ですので、事業運営に要する経費が料金収入でまかなえなければ事業は成り立ちません。料金の決定にあたっては、まず水道事業運営に要する総費用の見込みを立て、それをまかなえる料金水準を設定することになります。そして法に「能率的な経営の下における適正な原価を基礎とし」とあるように、総費用の見込みを立てるにあたっては、余計な経費はないか、より効率的な手法はないかをよく検討する必要があります。
 同時に、水道料金は水道利用者の皆様に料金に見合ったサービスを受けていると納得していただけるものでなくてはなりません。このためには、サービスの向上はもちろんのこと、法の要請でもある「能率的な経営」を追求すること、そして水道利用者の皆様に水道事業全般についてより深くご理解いただけるよう、説明責任を果たしていくことが大切であると考えています。 

料金算定の具体的な手順
 ここでは、水道事業の基本的な性格、そして料金についての考え方を見てきました。
 この考え方に基づいて、具体的に水道料金を決めていくために、全国の水道事業体が加盟している公益法人「(社)日本水道協会」は「水道料金算定要領」を作成しており、明石市水道事業もこれに基づいて水道料金を決定しています。
 具体的な手順については「料金算定の手順」で詳しく説明しています。

関連項目
料金算定の手順
水道料金の使われ方
水道事業のしくみ
すいどうQ&A 経営編

【明石市 水道局 経営係】 〒673-8686 明石市中崎1丁目5-1 電話 078-918-5064
Copyright(c) Akashi City Waterworks Bureau. All right reserved.